当然ですが(笑)よく聞かれることです。
「なんでインドネシアが好きなの?」

初めて行った外国がインドネシアで、そのとき体験したことが忘れられないから

自分の中で最も明確な答えがこれでしたが、飽きっぽい私が20年以上も一途にインドネシアを好きなワケは絶対なんかある!!
そんなことで、よ〜く自分のことを見つめ直してみました(^^)

ちなみに、はじめてのインドネシア。
これは旅行で行ったのではなく、青森県青少年赤十字の活動の一環として参加したもの。
実は選抜されたメンバーとして派遣されて行ったのでした。


そもそも私の人生に大きな影響を及ぼすことになった「初めてインドネシアに行ったときに体験した忘れられないこと」というのは、
言葉や文化が違っても伝えたい気持ちがあれば通じるし、「私」という一人間の存在を認めてもらえて自分の居場所があると感じた
体験でした。

んじゃ、なぜ、これがそんなにもすんごい体験だったと感じたのか掘り下げてみると…

それは中学生のときに遡ります。
中学3年間、友人や先生との関係をうまく築けない期間が長くありました。
そして中学3年のときには不登校になり、「自分の居場所のなさ」や「自分の存在している意味のなさ」をずっとずっとベッドの中で感じていました。
「誰も信じられないし、どうせ誰も分かってくれない」
これがあの頃の私を支配していた感情。
でも、その一方でギリギリの精神状態の私を唯一支えていた想いもありました。
それが、
「でも、世界のどこかに自分のことを分かってくれる人がいるかもしれない…」

数カ月後。
高校に入学し、新しい生活が待っていました。
そして高校3年の夏、インドネシアへ行くことになるわけです。


この年になり改めて振り返ってみてよ〜く分かったこと。

もともと優等生タイプで完璧主義。
「〜しなきゃだめ!」「〜すべき!」「〜して普通!」「ちゃんとして当然!」というカチカチの性格(苦笑)
枠からはみ出さないことが正しいことだと信じて生きていました。
中学のときの出来事は、完璧主義の自分にとっては到底受け入れられない状況であり、殻に閉じこもっていた時期でした。

そして、その後出逢ったインドネシアという国。
ここで出逢ったものは、自分のこれまでのちっちゃな常識なんて通用するわけもない世界でした。

手でご飯食べるなんてダメなことって思っていたし、バイクに3人乗りとか見たことなかったし、小さい女の子がみんなピアス開いてるのにおったまげたし、社会で習ったコーランが早朝から爆音で聞けるなんて思ってもみなかったし、壁にヤモリが普通にいるなんて目を疑うしかなかったし、超デカイ蛇が沼から出てくるなんて想像すらしなかったし、その蛇を捕まえるために沼の中に入って遊んでいる同年代の人がいるなんてもはや泣くしかなかったし(蛇、大嫌い)、語学が完璧じゃなきゃ何も伝わらないものだと思い込んでいたし…
でも、実際は違うことがたくさんでも同じ人間。ここではここの生活が成り立っているし、それでも通じ合うことはできるんだという経験。

今思えば、白か黒しかない狭かった私のボーダーラインが一気に広がった(広げざるを得なかった)相当なカルチャーショックだったんでしょうね!


この国は、私にとって有り得ないくらい自由(というか適当とも言う…)で生きる力強さを感じさせてくれる国。
街の雰囲気、人々の生活、生活の音や匂い…
何をとってもアグレッシブでギラギラしていて、それでいて触れ合う人の笑顔が好きなんだと…

今でもインドネシアに来るたびに、すっごいパワーだな〜と肌で感じ、ワクワクゾワゾワします。

◇私を”いい加減”に解放してくれるところ
◇多様な物事のあり方や価値観があることを教えてくれるところ
◇それくらい、まっ、いいか、と寛容にさせてくれるところ
◇キチっとしなくても生きていけると実感させてくれるところ(笑)

私がインドネシアに魅了され続けるワケは、まさにここにあったのでした!!!